2023/06/21

 

もう二度と会うことはないだろうなと思っていた人との再会が時々ある。私は自分からきっかけを作るのがものすごく苦手だから相手の厚意がとてもありがたい。常に自分らしく暮らしているつもりではあるんだけど、この人と居るときの私はこうであの人と喋るときの私はこうみたいなのは意識する。その中で好き嫌いを分けるのではなくて気楽か苦痛かで判断することが多い。どれだけ久しぶりに会った相手でも二度と会わないと思ってた相手でも再会を果たした瞬間にあの頃の自分を取り戻せたときは良い感覚でゾクっとする。楽しかったとか嬉しかったとか酸いも甘いも何もかもよみがえる。なんかそういうのって割と大切な経験なんだなあ。

 

平気ですよって顔で働いてても心がどうにもこうにも保てないシーンが多い。何してるんだろうと我に帰ったときが一番辛い。こういう言語化するのが難しい諸々を誰に吐き出せばいいのか分かるようで分からない。どうにかこうにかなりそうなコンテンツは世の中に腐るほどあるけど怖いね。小さな世界で小さく生きてきた人間にとっては散歩に出るのも命懸けだし周りは敵ばかり。必死になりすぎて何か間違ってしまってるんじゃないかと不安になりつつも必死になって何が悪いんだよ!の私も居る。他人と比べてるどうこうよりも常にスタートダッシュが遅れてる自分自身に嫌気がさす。あれ、みんなもう知らん間にゴールしてるんだけどなんでって。今は今で楽しいならそれでも良かった。だけども全然そうでもないから良くない。

 

この間も二度と会うことはないだろうと思ってた人と再会した。高校時代の大半を共に過ごした友達で会った瞬間からあの頃の私がスッと今の私の中に戻る感覚があった。もちろんあの頃には戻れない。戻りたくても戻れない理由は幾らでもある。それでもあの頃のまんま「懐かしいね」をできるだけで救われる部分があった。いつも一人でそうしてきたから共有できるのが嬉しかった。私だけが取り残されているもんだと勝手に思ってたから。少しでも誰かと繋がれるならばそちらを選ぶ。この先またプツンと切れる糸だとしたらそれはもうそういうもんなんだと諦める。上手に傷ついて上手に癒して上手にあらゆるものを取り戻す。その繰り返しを。