2020/06/27

 

たかが人生されど人生。どれだけ不安を前借りしたとしても積み重なっていく人生。できれば楽しく生きていたい。できれば悲しい思いはしたくない。借りてきたCDのブックレットを読んでいる時間が好き。私がこうして言葉を発信し続けている理由。誰か知ってる?

 

明日で二十三歳になる。ここ数日、泣いたり笑ったり許したり落ち込んだり忙しかった。この歳になってもまだ私は「自分らしく」を実行できていない。自分の好きなものに自信が持てなくて周りの意見に左右されて本来の目的や描きたい未来。信じたい何かが分からなくなっている。色んな人間が彷徨う世界線を飛び越えることはできない。私が変わるしかない。今がその瞬間なのではないかと企んでいるところだ。

 

私の人生は私だけのものよ。当たり前の話。好きな服を着て好きな色の髪をして好きな音楽を聴いて好きな道を歩んでいくのよ。これからの私をふと覗き込んで心が窮屈になることもあるけれど、今はとりあえず、今の私を愛してあげるのよ。言葉は曖昧だ。でも魔法みたいでもある。私は私に魔法をかける。

 

カルピスは濃いめがいい。氷が溶けかた頃に飲む。電車は各停がいい。でも急行に乗りながら聞く踏切の音も好き。夕方5時のチャイム。プラネタリウム。映画館の匂い。難波駅の路上ライブ。誰かと半分こする肉まん。コンビニのおでん。空は青ければ青いほど切ない。

 

私の今。心にぽっかり穴があきました。誰に何を言われようと埋めようがありません。それでも少しだけ前を向けるようになりました。ふとした瞬間に悲しい気持ちにもなります。戻れない日々ほど私の心を痛みつけるものはないですから。そんなとき思い出してみます。今までだって戻れない日々を憂うことはあったけど何とか生きてきたでしょう。時間が解決してくれる。あの言葉、あながち間違いではなかったみたいです。

 

主人公がタイムスリップする映画。ヒロインが異世界に迷い込む小説。トンネルの向こうは見たことのない鮮やかな景色。空飛ぶ列車で旅をする。あの日のあの子に繋がる魔法の電話。永遠に終わらない青春を全力で駆け抜ける。お菓子の家で一休みしよう。

 

たかが人生されど人生。できれば楽しい方がいい。お米は美味しい方がいい。未来に何も残らない誰かを傷つける言葉なんて消えてなくなればいい。新しく買ったウォークマンに取り込まれていく音楽たち。私の愛で私の温もりで優しく包んでゆく。満たされて微睡んで夢の世界へと連れて行っておくれ。