2023/12/13

 

都会に出るたび駆け込み乗車と歩きスマホと映画館でじっとできない奴に腹立ててる気がする。何回も言うようだけど生き辛すぎて本当に何のために息をしてるのか分からなくなる。初めて転職活動とやらをしていて余計に自分に対しての明るい未来が想像できなくなった。そもそも初めて足を踏み入れた場所で初めて名前を聞いたばかりの他人に「私がこの会社に必要だと思うんです」とかアピールできるわけあるかい。面接の帰り道が長いことで救われたり寒さで手が悴んで救われなかったり。懐かしい景色が目に飛び込んできてやっぱり救われない。

 

二年前の春にうちにやってきた可愛い犬が高齢の猫がかかる珍しい病気にかかり亡くなった。動物と暮らすということはいつか訪れるお別れを覚悟することだと知ってる。ただあまりにも早く旅立たれるとこれまでの二年間がまるで夢のようにも思えて不思議と悲しむことができなかった。人間以外の動物は可愛い。とてもとても尊く守るべき命だと思う。何年か前に須磨にある小さい遊園地でバイトをした日一緒に働いたおじちゃんと帰りの電車が同じになりずっと犬の話をされてた。画面が割れたスマホに写る犬は可愛かった。二十歳そこらの私からすればおじちゃんと電車の中で会話を交わすのはなかなか厳しい時間ではあったけど犬は可愛かった。また可愛い犬に会いたい。また会おうね、絶対ね。

 

今年は色んなことがありすぎて疲れた。無事に退職届が受理され実家に荷物が届いたところ。有休消化をしてる間に新しい仕事を見つけないといけないんだけど時間も余裕もない。既に色んな会社から同じような文面で「うちにあなたは必要ないです」と送られてきてる。心がポキッと折れたから今は早めの休戦中。地元をふらふらしながらこのスーパーって昔誰かバイトしてたよなとか中学校の制服いつの間にか可愛くなってるやんとか(私の時代は喪服だと馬鹿にされてた)そんなどうでもいいことだけ考えてる。泣きたい気持ちも持ち合わせてるけど正直それどころでもないダンボールの山が目の前に。なんとなくデジャヴ。でも間違いなく何年か前の私よりもよっぽど強くて偉くて逞しい。それが救い。