2023/04/01

 

ちびまる子ちゃんの映画「わたしの好きな歌」がとても良かった。子供の頃に触れる音や絵や体験は大人になってからも必ず役に立つ。大切な思い出にもなるしかけがえのない時間にもなる。それを保証してくれる作品だった。私の発言や文章は綺麗事と捉えられるかもしれない。重ったるくて面倒くさくてダサいかもしれない。でもやっぱり私が触れてきた全てが今の私を構築してるのであれば、これは大成功なんじゃないかと思う。正確に言えば思いたいだけなんだけど。こういう人間になりたいと目指した結果でもなければ理想像でもないよ。悔しいと感じる相手も憧れも嫉妬も何でもある。未だに一人では生きていけないちっぽけな私です。でもでもやっぱり良い積み重ねをしてこれたんじゃないかと思うわけで。とりあえず「わたしの好きな歌」子供も大人もみんな観てほしい。そういう話。

 

時々自分が誰なのか分からなくなることない?本当にふとした瞬間。仕事をしてるときとか友達と会話をしてるときとかお風呂に入ってるときとか。自分の声も顔も動きも「え?どちら様ですか?」みたいな感覚になることない?いっとき夢日記を書いてたんだけど、それもまた夢と現実の境目が分からなくなるからやめた方がいいと知ってやめた。もし時間や感情に区切りがあるのだとすれば、私はふとした瞬間にその区切りに挟まってるのかもしれない。ほんの数秒だけ身動きができなくてどこの誰でもないただの物体になる。人間って不思議な生き物だよなあと常々思ってはいるけど考えれば考えるほどソレだ。あと宇宙とかもその類に入る。宇宙の広さを説明する動画とかを見てると何が何だか分からなくなる。少し前は過去に戻れる方法をひたすら真面目に検索したりしてた。こう文字を打ってる間にも「私は何者なんだ」みたいな感覚に陥っていて怖い。

 

新しい服を買ったりメイクが上手くいったり美容院の日程が決まったりすることで私の寿命は伸びていく。春になると寂しい心が襲い掛かり色んな記憶がぶわっと蘇り息が苦しい。そんなときでも足のマニキュアを塗り直したり靴を洗ったり好きな漫画を読み返すことで寿命を伸ばしていく。ここ数年、朝ドラを見る習慣がついたんだけど最終回を迎えたらすぐに次の作品が始まるから感情が追いつかない。本当に余韻もくそもない。でも朝ドラのプロたちは当たり前のように次の作品に切り替えられるらしく信じ難い。ただ先の先まで誰が主演でどんな話をしてくれるかを教えてくれる朝ドラは私の寿命を伸ばす1番のきっかけになり得る。今後の人生は想像以上に豊かなものだ。