2022/11/01

 

カメラロールを遡ったり友達との会話の中で「あれ何年前だっけ?」とか「もうそんなに経つの?」とか一喜一憂することが辛くなってきた。それで何かが得られるわけでもなく、むしろ失われていく感覚の方が多くて堪らなく辛くなってしまった。心の中での決め事なんて私の場合は当てにならないから形としてリセットしようと思った次第。今は発作的に過去を葬ってもアーカイブとして穴ぼこに溢れ落ちる寸前で止まっていてくれるから良いね。言葉にしろ思い出にしろ私はずっと私の為に残してきた。この先は誰に向けてなのか何も宛はないけれど閉じ込めたものは私だけが大切に守り続けられたらそれでいい。

 

事あるごとに自分のゴールを見据えてしまう。色んな選択肢をして行って辿り着く先が「何の為に生きてるんだろう」ばかりの暗い人間。美容院の予約をしたりライブのチケットが手に入ったりで無事に今日まで止まってきただけの弱い人間。この間見たドラマに「傷なんていつか治る」という台詞があったけどそんなわけないじゃんて。本当に本当に私はいつまでこんななんだろう。よく似た言葉ばかりが並んだ応援歌はいつまで生まれ続けるんだろう。寂しいも戻りたいも助けても難しい日々を、頑張ろうも頑張っても「また明日」も難しい日々を。そういうのを乗り越えてぶち破って今ある生活を手探りで過ごしていくまでのこと。

 

今の場所に越してきて丸三年が経った。暮らしやすさと働きやすさを考えると肌に合ってるのかもしれないけど、どうも簡単に傷つきやすい私には少し辛い部分も当たり前にある。最近の話をすると今年もまた朝の寒さに身構えて灯油ストーブを出した。次は雪用の長靴を買い替えないといけない。健康診断の結果は中性脂肪の数値が低すぎて「精密検査を受けてください」と書かれてた。体力がないのも抜け毛が多いのも眠りが浅いのも全部納得がいく。食べ物が美味しいと感じないのはやっぱりおかしいのかな。誰に話しても肉を食えとしか言わないけれど食べたくない場合はどうすればいいのかな。とりあえず心の空気を入れ替えて、まずは冬の寒さから乗り越えてゆこうかと思います。