もうとうの昔に私が守りたかった家族はバラバラになっちゃったけど、今こうして離れ離れになりながらも思い思われている環境を大切にしなくてはならない。また会おうねと約束をしたまま何年も会えてない友達だったり、スマホの中でしかどんな生活をしているか知り得ない人たちだったり、私が一方的に愛おしく感じた存在だったり。大人だから辛いことが多く泣きたい日が多く生きるのが難しい。きれいごとだと言われても素直な気持ちを吐き出すならば、私にはこんな言葉しか出てこない。
好きな曲はいつまで経っても好きなまま。誰かの健康や幸せを願うことで自我を保つ。それと同時に都合よく見てみぬふりをすることで情緒を操っている部分もある。これはこれ、あれはあれ、それはそれと分けておかないと私が辛いから。人に嫌われたくないのは本音。でもそんな余裕がない日だって一応ある。むしろそんな日の方が多かったりする。壊れてしまえば楽なのに上手いことバランスが取れた日常を生きている。誰に似たんだか。
望みは届くんだろうか。届いて欲しい人だけに届いてくれればいいのに。車の中で聴く音楽が似ていたり、食べるのが遅い私をちゃんと待っていてくれたり、おはようとおやすみを言ってくれたり。私はこれでも欲深いんだろうか。思い出の中でしか呼吸ができない。寂しくなるとより一層。あのときこうしておけばなあ、を繰り返して大人になった。あの頃よりはきっと絶対に安全だよ、と言い聞かせて大人になった。暑くなってきたから外で働く親と高齢の猫たちが心配です。
また一つ歳を重ねてしまった。私がもっと相応な女性だったら問題はなかった。覚悟とか生き様とか信念とか。大丈夫だよと言ってくれる人はいる。間違えてないよと教えてくれる人もいる。でもそれでも自分で自分を落とし込めていない時点で駄目なんだと思う。偽ってでも愛してあげなくちゃ私は何歳の私になっても変われない。誰かのせいにしてまで辛くなったり苦しくなったりはしたくないんだよ。いつも私だけが弱く、私だけがこの世の中に耐えられていないだけ。
ここだけの話。また一つ大人になったけど、私は今でも家族の修復を祈っているし大切な人との関係も信じているし思い出の中で生きている。更に言えばお寿司はワサビ抜きだしガチャガチャも回すし動物園や水族館が好き。コーヒーは甘くても飲めない。クレジットカードも上手に扱えない。市役所は嫌いだしお酒も弱い。仕事をしながら仕事以外のことしか考えていないです。早く帰りたい。夢の中でしか会えないみんなに会いたいよ。
