2022/03/19

 

色んなことを考えすぎてしまう。人を好きになりすぎてしまう。信じたり疑ったり間違えたり。そういう当たり前の人間らしさに疲れてしまった。毎日どこかしらが痛くて体が重たくてよく分からないけど涙が出る。前借りしておいたはずの不安は大きく膨らんで過去にまで浸透してしまった。病院に行けば何かしらの病名が付きそうだから行かない。数年前まで薬漬けだったママも行くなと言ってる。これは己との戦いだ。立ち向かう勇気と覚悟さえあれば済む話なのだ。あらゆるツケが回って今の私が在るのなら精進するまでのこと。言葉足らずでごめんなさい。今年の冬も無事に生き延びてしまった。

 

説明のつかない問題ばかりを抱えていたら誰にも相手をされなくなった。深く傷ついた心がいつまで経っても癒えないから誰にも心配されなくなった。時間が解決をしてくれるという話は一体なんだったのだろう。大丈夫な日もあれば大丈夫じゃない日もある。生きているだけでも偉いのに私は毎日働いている。それなりの責任感を持って一生懸命働いているつもりだ。でも結局のところ誰かに「偉いね。一生懸命働いてるね」と言ってもらえない限り私は私を認めることができない。みんな、偉い。みんな、一生懸命働いている。だから私だけが褒められる理由もない。説明のつかない問題ばかりに関しても第三者からすれば誰かのちっぽけな悩みに過ぎない。それがたまらなく辛い。

 

沢山の映画を観ていると一つくらいは自分の人生と重ね合わせることができる良い時代だ。出会うべくして出会ったのだ。音楽だってそう、本も漫画もそう。何でもいいから私だけの物語とエンドロールを作ってゆきたい。専門学生の頃は色んな映像を撮っていた。当時の私はカメラを通さないと家族と向き合うことができなかった。照れ臭いとかそういうんじゃなく真正面から向き合うことが怖かった。ただただ怖かった。今の私の方がよっぽど欲しかった日常を生きているはずなのに当時の私とは比べようがないほど辛い。毎日、辛い。目に入れたくないものばかりが目に入り辛い。誰も悪くないし私も悪くないけどたまらなく辛い。己との戦いは準備段階から幸先が悪い。心もろとも壊れぬよう慎重に日々を全うしている。笑ったり喜んだりもする。何もかもが辛いわけではない。ただ冬になるとどうしても死にたくなる。春になってもまだ尾を引いている。

 

何が私を繋ぎ止めるのかと聞かれれば別にそれは特にない。死にたくても生きるしかないと考える。美容院の予約をしているから。ネットで買った化粧品が届くから。ドラマの続きが気になるから。まだ会いたい人に会えてないから。感情は常に平行線で私の中で競い合っている。女性は一ヶ月に何回も性格が変わるらしい。よくよく考えると全ては仕方がないことばかりなんじゃないかと思う。今の私はものすごく暗い人間だから暗い文章しか書けない。それもやはり仕方がないことなんだと思う。もう少し暖かくなれば明るい文章を書けるかもしれない。

 

上京したての頃、満開の桜を見に一人で中野通りを歩いた。端から端まで歩いた。途中で薬局に寄ったりベンチに座ったりしながらも最後まで歩いた。私が日々を全うしたことは私がちゃんと覚えてる。振り返るとだいたいは辛かった。今も辛い。きっとこれからも辛い。改めてみると自分を守れるのは自分だけだから「偉いね」も「頑張ってるね」もいらない。私だけが思っていればいい。大丈夫じゃない日は大丈夫じゃないままで。また夜になると死にたくなるだろうけど、それはそれでいい。己との戦いは長期戦になるのだからそれでいい。何の話をしているんだろうってのは私が一番思ってる。