2022/10/11

 

帰り道のコインランドリーから香る柔軟剤の匂いが高校生の頃に仲が良かった友達と同じだった。何かを思い出すきっかけにより自我が保てなくなる今日この頃。色鉛筆とかキラキラしたシールとか駄菓子を買ったり、大量の小銭を抱きしめてガチャガチャを回しに行ったり。うちのママは今の私くらいの歳にはもう小学生の子供が居た。何がどうなればこうなるんだよということばかり。

 

エキスポの観覧車前でひたすらアイスを配るだけのバイトをしたことがある。毎日ふっと姿を現す太陽の塔に「やあ、また会ったね」と挨拶を。帰りには目を光らせて電車に乗り込む私を見送ってくれていた。この前海洋堂で見つけた何が当たるか分からない岡本太郎コレクション。どうしても太陽の塔が欲しくて買ったけど駄目だった。私の大体はこんな感じで完成されている。

 

日々は誰のためにあるんだろう。生きていて得るものの方が多いのは確かにそう。ただやっぱり自分の存在価値が見出せない部分もあって、それが駄目だとかよくないと思われるのも理解できて。ただ私はそんな漠然とした「何のために生きてるんだろう」に寄り添える心を常に持ち続けたいし私はその当事者でもあるから。色んなことが難しいよね、辛いよね、苦しいよねって。言われたいと言うよりは誰かに言ってあげたいのが今の情緒。

 

ネトフリでドラマを一気見する休日も誰かと会いご飯を食べたり無駄話(という名の無駄じゃない話ばかり)をする休日も寝たり起きたりを繰り返して頭が痛い休日も割と好き。インドアなのに夏になると腕が日焼けする。階段を上り下りして数分間歩いただけで筋肉痛になる。お風呂から出て温まった体に頬を擦りつけてくる猫が居る生活。お酒は飲まないけど何かに酔いしれたい秋の夜が来た。

 

エキスポでバイトをしてた頃は梅田で地下鉄に乗り込んで千里中央でモノレールに乗り換えていた。地下から地上に出る高揚感を味わいたくてあの電車に乗っていた。もうすぐしたら岡本太郎コレクションのリベンジをしに行こうと思う。まだまだ子供で居たいけど色んなものに目を瞑っていたいけど自分の機嫌を自分で取ることができる私は十分大人なのかもしれない。異論は、認めます。