2019/09/15

 

夏の前に欲しくて買った眼鏡とパソコン。遂にはほとんど使わないまま夏が終わってしまった。私って本当にそう。いつもそう。こういうところはどうしたって変わらないのかもしれない。そのくせ小学生の頃にハマった少女漫画を引っ張り出して読みふける毎日だけが続く。

 

人生の大半は上手くいかない。孤独には慣れないし強くもなれない。死にたい日も訪れる。だけど、夏も秋も冬も辛くてはち切れそうでも、春になると大好きなアイドルのコンサートが始まる。私はただ、そのためだけに生きてる。来年もあの景色を見られるんだと思えば生きていける。好きは偉大だ。何かを好きになれて良かったと心から思う瞬間があるのならば間違いなくここだ。この瞬間だけだ。

 

1つの区切りが付いた。普通ならば今日からは新しいスタートになる。愛しい記憶だけが残って欲しい。笑ってる自分の写真を見ると安心する。泣かなかった日は褒めてあげたい。スタートラインに立ってはいるけど私は靴紐を結ぶのが下手くそだからまだ時間がかかりそう。

 

暑さが抜けないから気持ちも抜けないんだろうか。ダンボールに入ったままのコンタクトレンズ、袋に入ったままの新しいシャンプーとリンス、習慣にできなかったしじみ汁、買ってから後悔したホットビューラー、時計の針が一周しても眠くならない。見失っていた食欲だけは都合よく帰ってきやがった。食欲の秋?なのか。

 

好きな人の夢が叶う瞬間を見た。言霊を信じ続けた結果を目の当たりにした。大人になってから好きだけじゃ収まりきれないことが増えた気がする。私はあなたのように生きてみたいのです。あなたのように強くなりたいのです。あなたのように真っ直ぐと輝く光でありたいのです。私もちゃんと声に出していけたならば。

 

涼しい風が入ると心臓がドキッとする。春と冬のどっちが好きと聞かれるといつも冬と答えていたけど、寒さには悲しさが混じってることを知ってから少しだけ苦手になってしまった。寒くなると石油ストーブの前でママの作ったクリームシチューが食べたいな。

 

難しいことばっかりが続く。私は別に反抗期の娘ではない。ありがとうも言える。ごめんなさいも言える。消えてしまったあの頃の思い出はまだ見つからないけどそれももうどうだっていい。ただ私は大切な人の悲しむ姿が見たくないだけなんだ。どう考えたってどの選択肢を選んでも誰かが悲しむ道しかない場合はどうすればいいんだろう。私の頭じゃ考えきれない。

 

自分の心と上手く付き合っていく方法がないまま手探りで未来予想図を描く日々。夜中にお腹が減ってしまったり鳥の鳴き声で目が覚めたり。市役所に行くことが苦手な何者でもない自分の物語は難しい文字が並んだ資料を通さないと前へ進めないらしい。

 

夏の前に決めた目標。遂にはほとんど達成できないまま夏が終わってしまった。結局は大したことではなかったんだ。私が探したのはそんなことではなかったんだ。時計の針にしがみつかないと落っこちそうになる。ああ夏は終わったんだ。心の衣替えも進めないと。