心が疲れてるときはちょっとしたことで涙が出たり挫けそうになったりする。例えば友達との約束がなくなっただけで泣きそうになったり水をこぼしただけで大げさに落ち込んでしまったり。普段なら笑って済むことも全てが駄目になる。どうしてか私はこんな状態がかれこれ半年以上も続いてて意味がわからない。
貧血気味で、食欲が湧かなくて、頭が痛くて、二重の調子も悪くて、なんだか上手くいかないなあなんてときは音楽を聴く。私の耳はいつだって音楽で潤っていなくちゃいけない。今は頭ん中でベリーベリーストロングが流れてる。もうすぐ映画が公開されるから最近久々に聴いてみたんだった。
仕事が終わって退屈な毎日を過ごすようになってからは日課だった朝ドラも録画で見るようになったしメイクしながら考えることも「この先どうなるのかな」なんてことばっかりになってしまった。退屈なんて可愛いもんじゃないな。憂うつだ。憂うつな毎日だ。
この前、映画版の火花を観た。本を読んだときボロボロに泣いてしまった解散ライブのシーンでは、またボロボロに泣いてしまった。私は夢を抱く人間にとことん弱いらしい。その上、演じているのが菅田将暉だってんだから仕方がない。彼は天才なんだもの。
勝利を掴んだ人を見たことがない。それはただ私の経験値の低さだったり世界の狭さだったりが理由なのかもしれない。もし勝者を目の当たりにする日が来たとしたら尊敬と屈辱のどちらが先に湧き上がるかを考えると怖くなってしまった。
聞いてみたい。みんな幸せなんだろうか。私はソフトクリームを食べる夢を見てちょっぴり幸せになったよ。とびっきりのものはいらないから、なんだろう、例えば好きな人とコンビニで買った肉まんを半分こするくらいの幸せが訪れてほしい。
甲子園が終わった。24時間テレビが始まった。夏が終わる。クーラーを付けなくても涼しい夜に心臓がドキドキする。秋は好きだけど切ない気持ちに押しつぶされそうだ。今年の秋はできるだけ泣きたくない。
心が疲れてしまったときは、好きなアイドルのライブ映像を見るよりも何も考えずにアンジャッシュのコントとかMr.ビーンを見て涙が出るくらい笑いたい。それでも駄目なら本当に駄目なんだろう。気軽に「会いたい」なんて言える人が居ればいいんだけど。
欲を言えばなんだって口から溢れ出すけど私は私らしく我慢もするし涙も堪えるし誰にでも優しくする。しんどくたってその方がいいときもある。先の見えない未来を支えるよと差し伸べる手も掴もうとしない。考えることが難しい。どうしていいかわからない。ただそれでも私は私らしく貫くべきなんだとは思ってる。
