2019/07/06

 

さだまさしの償いに「人間って哀しいねだってみんなやさしい」という歌詞がある。私は昔から他の人よりも涙もろい。なんで泣いてるのか分からないことも少なくない。それはきっと人間は哀しいくらい優しいからなのかもしれないと気付いた。

 

みんなみんな優しい。あったかい。最近ではお酒の席で酔っ払った先輩たちにニコニコと笑いながら見守れているだけで涙がこぼれ落ちそうになった。何にもできない駄目な私なんかに頑張ってるところみんなちゃんと見てるからねと言ってくれた。優しい言葉に、優しいぬくもりに、私はこのまま甘えて生きていてもいいのか。そんな不安さえよぎるほどに。

 

ネットの中でしか人を嘲笑い馬鹿にし傷つけることができない人がいる。好きだよってありがとうって直接伝えられない人がいる。自分にしか正直でいられない人がいる。どうして人は言葉を持ったんだろう。休みの日はそんなことばっかり考えてしまう。

 

一生懸命に頑張る人が好きだ。何よりも夢を大切にする人が好きだ。励みになるし、強みになるし、そんな一生懸命な部分だけが私にも伝染して力にもなる。情熱大陸を見た日曜の夜なんかは背中に羽が生えた感覚だ。

 

不安を買うことは簡単じゃない。抱えきれないくらいの勇気が必要だと思う。少し前の自分には「そんなの私らしくない。勇気なんていらない」と目をつむり避けて通る道だった。近頃の自分はどこかおかしいのか。不安ばっかりをカバンに詰め込み全速力で走ってる。それもやっぱり涙をこらえながら。

 

好きなものが見つかると、自分はこのためだけに生まれてきたんだ!生きてるんだ!となんの疑いもなく信じてしまう。それが糧になり夢になり今がある。他の人からすれば大したことがなくても自身にとってはものすごい奇跡だってこともあるでしょう。そうでしょう。

 

魚喃キリコ原作の女はどうしたって幸せになれない。私もなかなか幸せになれない。ひとりぼっちになって気付けば1年が経っていた。ふとした瞬間にあの日々を思い出し胸が苦しくなることにも慣れてきました。

 

今日は休みだった。お昼はオムライスを食べてじゃがりこも食べた。ケーキも食べた。夜は音楽番組をベッドの上で見た。音楽はいいな、素敵だよな。明日もこんな平和な時間だけが流れてほしい。

 

私は昔から他の人よりも涙もろい。悲しくても嬉しくても楽しくても悔しくても涙が出る。昔に比べると悲しい涙より悔しい涙が増えた。こんなことがいつか私の心を救ってくれることだけを信じて。それだけを信じて。